GPZ900R キャブレター不調
- 2020/11/02
- 14:53
GPZ900R キャブレター不調でご相談頂きました。
試乗チェックさせて頂くとアイドルは不安定だし吹け上がりもおかしいです
スロットルは重く、ケーブルもなんか短いみたいで突っ張ってるみたいです
段差を乗り越えるとフロントカウル辺りからゴトゴトと音がしています

フロントからのゴトゴト音の原因はカウルステーの一部が壊れていて、
固定されていないためカウルがガタガタと揺れています
キャブレター不調で入庫してきましたが思わぬ伏兵登場ですが
直さない訳にもいかず修理することに。

カウルステーが錆と振動でクラッシュしています
ボルト穴カラーの溶接が取れてしまっていますね

アッパーカウルは取外してフレームマウント部分を修理していきます
まるいカラーを製作してマウント部分へ溶接します

カウルステーも同様にクラッシュしてしまっている箇所を補修してます
この後、錆止めと塗装を施して完了です

カウルを取外したときに気がつきましたがコネクターも腐食がスゴイです
井戸水でも使って洗車しているのでしょうか?
組み付け時には端子を良く清掃して接点復活剤を吹いておきます

やっと本丸キャブレターの作業に入ります
全バラにして行きます

スライドバルブも磨り減っていますね
走行距離は83000kmの車両です

ラジエターの水漏れも修理します
漏れたクーラントにより腐食が発生しています

ウォーターパイプをエンジンが取り外してサーモスタットカバーを分解していきます

サーモスタットも機能していないので交換します
思ったより内部の錆は少ないようです
洗浄して組み直します
この後全てを元に戻して試乗チェックして完了です
アクセルフィーリングなど作業前とは全然ちがいますね
エンジン始動もセル一発でバッチリです
オーナー様もビックリしていましたよ(=゚ω゚)ノ
K様ありがとうございました
