W650 エンジンオーバーホール
- 2019/08/04
- 17:29
神奈川県からお越し頂きましたK様のW650
エンジンオーバーホールを兼ねたパワーUPプランを、ご検討されているとご相談されてきました。
オーナー様のご希望などから幾つかのプランニングを提案させて頂きました。
越下を含むフルオーバーホールとなりますので、当然費用もそれなりになるかと思われます。
以前にも、同様な作業を何台か施したことがあるので、おおよその目安は見当がつきます。
全バラにする前に現状を把握すために、入庫状態のままシャーシダイナモで計測しました。
走行距離は96,000kmちょっと。 バイク便ですか?(・Д・)ノw
W乗りって距離乗る人多いですねw やっぱり乗り易いからですかね。

そのままストリップにしてバラして行きます。

ヘッドカバー外して上からバラしていきます。
今回の仕様はPOSHのボアアップKITを使います。
今まで使ったシリンダーはスリーブを打ち変えて使いたい!とオーナーの希望もあっての選択です。
650cc→803ccになります。楽しみです(=゚ω゚)ノ

スタッドボルトは電腐によって固着して抜けません..
距離走ってるWでは良くある事です。

むむ・・・ピストンも取っちゃいます。
思っていたよりカーボン溜まってないです。ツマンナイなぁ…ってかw

所要部品を取外したらフレームから下ろして作業します。

マン●リ返し! でケースを割っていきます!”

分解作業中、ある箇所のノックピンが付いていないなぁ...と思っていたところ。
ん? 発見しましたΣ(゚Θ゚)
んも~!この子は何処に行ってたんだい! って子供のころよくオフクロに怒られてました。
ミッションなどに噛みこんでいなくて良かったです(´・Д・)」

ホネホネ君になったW。
この後、シリンダーはPOSHに送ってボーリングとスリーブ打ち変えを行いました。
越下もバラして各部をチェックしましたが、思っていたより各部の状態は良かったです。
って。画像ないの? 忘れちゃったんです...w

っで、いきなり完成w
大事に丁寧に乗られていて、かつオイル交換なども定期的に行われていたせいか、エンジン内部の状態は非常に良かったです。
キャブレターも消耗品などを交換してOHしました。
次の20万キロ目指していきましょう”!( ̄^ ̄)ゞ

以前、当社コンプリートモデルに使用していたW750ロゴのベベルカバーを取り付けました。
750じゃないですけどw

早速、試乗チェックしてきました。
滑らかに、そしてトルクフルなエンジンは乗ってて気持ちいい~です(=゚ω゚)ノ
だけど、オケツに違和感が... シート形状が変なのか、イマイチ座りが悪くてなんだかなぁ...
少し乗るだけでお尻が痛くなってきます。
オーナー様に相談すると、そーなんです。座りズライんですってw
だからゲルザブで誤魔化していたと判明...

シート表皮は以前に張り替えたらしく、形状も変更してもらったとの事。
タックロール形状の表皮は既に伸びた状態で表面がツルツルですべりまくりw
剥がしてみると、なにやら指示書のような記入がされていました。

W650純正の表皮に変更していきます。
シートウレタンはトップとサイドを足つき性を向上させるため削りました。

完成後はこんな感じです。座った感じもグッド♪(/・ω・)/ ♪
下半身のホールドが良く、ブレーキング時の前滑りもないのでとてもライディングし易くなりました。

シートも張替えが完了しましたので、再度試乗を行ってチェックします。
約60km程走ったところでチェック終了。
後日、オーナー様に作業内容などをご報告してご納車となりました。
帰りは遠回りして帰っちゃうぜ!と千葉最南端を目指して出かけていきました。
途中お電話を頂きました際に、調子はいかがですか?と伺うと、まるで新車のようで別モンですね!
と興奮しながらお喜びのご報告を頂きました。
K様ありがとうございました。
